朝事務所に着いて、Yahooのトップページ見るとこんな記事が。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160413-00050142-yom-soci
(引用ここから)
後見弁護士らの着服、昨年37件…過去最悪に
認知症高齢者や親権者のいない未成年者らの財産管理などを行う後見制度で、弁護士や司法書士らの「専門職」による着服が昨年1年間に37件(前年比15件増)確認され、2010年の調査開始以来、過去最悪だったことが最高裁の調査でわかった。
(引用ココまで)
うん、タイトル自体は間違っていない。
しかし、このタイトルから記事を見た人はどう考えるか?
後見人を専門職に任せると危ない→親族に任せたほうがいい!
と考えてしまいそうですね。
でも、この記事を読むと実際には以下のとおり。
全体で521件、被害金額29億7000万円
うち、専門職は37件(全体の7%)、被害金額1億1000万円(全体の3.7%)
ま、この数字・割合が多いのか少ないのか、というのはありますが。
うーん、個人的な意見ですが、この記事のタイトル、内容と乖離しすぎ、もっと言ってしまえば、悪意ありすぎじゃありませんかね?
センセーショナルなタイトルじゃないと記事にならないのでしょうが。
最近、こういった専門家後見人の着服についての報道は良く見かけます。
中身は「成年後見制度は不完全」「専門家後見人はダメ」「成年後見制度は危ない」みたいな論調が多い様な気がします。
成年後見制度は不完全なのは否定はできませんが、じゃあそれの代替制度があるわけでもなく。
また、成年後見人の不祥事についても、実体は上記のとおり親族後見のほうが問題多いのですがね・・・。
多くの専門家後見人は、多種多様な問題と対峙しながらも、粛々と誠実に後見業務を行っている、というのが現実だと思います。
マスコミには、是非そちらのほうにもスポットライトを当てていただきたいものです。
まぁ、そんな記事面白くもない、と言われて終わるのでしょうがね。